小児性愛者(ロリコン、ペドフィリア)のために考える

小児性愛者(ロリコン、ペドフィリア)のためになることを考えていきます

性指向と性嗜好とやら

 ペドフィリアLGBTに含まれない理由として、ペドフィリアは、ホモセクシャルのような性指向ではなく、単なる性嗜好である、という事がよく言われます。音声としては全く同じなので、文字を見ないと分からない面倒な言葉です。

 

 嗜好というのは、好みの話でしょう。それに対して、指向というのは方向性の事ですから、同じようなものだと言えないこともありません。対象を嫌いな方向に向けることはないでしょうから。

 

 しかし、LGBTとの関連で冒頭のように述べる人たちは、指向は変えられないもの、嗜好は趣味程度の話であると使い分けています。

 

 これは、何を根拠として言われているのか分かりません。何度か取り上げているDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders 精神疾患の診断・統計マニュアル)には、ペドフィリアの医学的に明確な診断基準があります。そしてその中に、純粋に子供にしか性的な関心を示さないタイプと大人にも示すタイプ、更には対象が異性か同性かといった分類も挙げられています。ただ、「少なくとも6ヵ月間にわたり、思春期前の子どもまたは複数の子ども(通常13歳以下)との性行為に関する強烈な性的に興奮する空想、性的衝動、または行動が反復する。」という診断基準の通り、DSMではそれが先天的か後天的かを特に問題にはせず、こういう状態に本人が困っているという観点からの記述です。

 

 まず、これが「嗜好」程度のものではないことは明らかでしょう。そして、ペドフィリアは思春期になって発現するものですから、先天的か後天的かどうかの意味も、自閉症スペクトラムなどとは自ずと違うはずですが、同性愛には類似している筈です。中学生になって気が付いたら性の対象がこれこれだったということです。そして、それは容易には変えられないものです。

 

 ペドフィリアは性嗜好であるという考えは全く間違っています。

 

 そもそも、LGBTという一括りの概念が意味を持つとするなら、それはマジョリティーとマイノリティーなどではなく、生物的には「正常」と「異常」の違いなのではないかと思います。同性愛と性別違和とはまるで異なる概念です。それらを同じ括りに入れるのは、「異常」でないなら「その他」とまとめるようなものです。そこにペドフィリアが入らない理屈はありません。