小児性愛の治療法を考えることも大事なら、現状をどう乗り切っていくのかということも大切なことです。治療法など確立してはいないのですし、毎日は小児性愛を抱えたまま過ぎていくのですから。
しかし、一般の性欲に鑑みても分かる通り、これには我慢と発散の両極を揺れ動くばかりです。気を逸らして、性欲の起こらないようにする事も、我慢の一種でしょう。
発散というのも、ペドフィリアについては、代用物を使わなければ犯罪になってしまいます。その代用物も、いわゆる児童ポルノは禁止ですから、何らかの方法で、子供の身につけた物を手に入れるか、医学的な資料を探すか、絵や文章を用いて空想するか、程度のことしかありません。
ラブドールと呼ばれる性交用の人形は、代用物の中では高度なものだと言えます。等身大でリアルな作りであれば、ほぼ、五感の全てを用いることができます。今のところ精巧さはまちまちであり、価格は数万円から数十万円に及びます。
これが、技術革新によってロボット化し、AIの機能でランダムな話もできるようになったとしたら、救われる小児性愛者がたくさん現れるかも知れません。
『ちょびっツ』や「キューティーハニー』など、昔からあるアンドロイドに対する夢は、今や実現化しそうな勢いです。
小児性愛そのものはそれに留まったとしても、対象がアンドロイドに集中するなら、子供を狙った社会的な事件は減るに違いありません。子供といえど、実際の人間は面倒な存在なのですから、小児性愛者は付き合い易いアンドロイドの方を選ぶでしょう。経済的な効果も期待できそうです。
ラブドールに関しても取り締まりの方向があるという話も耳にしますが、それは小児性愛者を追い詰めるだけです。
我慢には限界があります。抑圧された欲望は、何らかの形を取って必ず現れてくるものです。