小児性愛者は、基本的に互いを紹介しあうことなく、密かに孤独に過ごしています。その理由は、ホモセクシャル等と違って、仲間を作っても、目的である子供とは関係ないからであり、また、存在自体に否定的な見方しかされないからでもあります。
かなり以前、日本の話として、小児性愛者同士が集まって、児童ポルノの上映をして捕まったという事件が記憶にありますが、実につまらないことです。哀れなことですらあります。
しかし、世間一般から、自分の周囲に目を向け直し、近い知り合いに「カミングアウト」してみたらどうなるでしょうか。
恐らく、何事も起きないことでしょう。心配されたり、冗談めかしたりされるだけだと思われます。
自分が考えるほど、他人は他人のことを気にしないものです。
ドストエフスキーが、少女に性的な罪を犯したことをツルゲーネフに告白したら、大して相手にされなかったというエピソードがあるそうですが、さもありなんと感じます。
王様の耳はロバの耳ではありませんが、悩みをただ孤独に、隠して黙っているのは辛いものです。
カウンセラーに限らず、小児性愛者は、近しい知人などに自分のことをいっそ話してみてはどうでしょうか。
話したからと言って、自身の状態は何も変わらないでしょうけれど、少しだけ、楽になるかもしれません。
「宛名のないメール」というサイトがあります。
https://www.blindletter.com/view.html?id=30616
ここは、特定の人には伝えられないような事でも、誰かに知ってもらいたい内容を、匿名で書いて、人に読んでもらうというサイトです。返事も貰えることがあります。
生きている目の前の人間として、小児性愛者の存在を他人に知ってもらうことは、とても大事だと思います。
それは、抽象的なイメージばかりが、不特定多数の人々にネットなどで広まってしまう事への、対抗措置にもなるのではないでしょうか。